農薬のはなし

皆さんは農薬について、どのようなイメージをお持ちでしょうか？

有害で危険なもの・・・そう思ってらっしゃる方が多数だと思います。

確かに使用方法や容量を間違えれば、危険ですし人体に有害なものです。

だから有機栽培が安全で良いと思わる方も多いかもしれません。

しかし、JAS認定の有機栽培の作物にも結構な数の有機農法にも使用できるJAS認定農薬があるのです。

ご興味のある方は、こちらのページをご覧ください。

有機農産物の日本農林規格で使用が認められている農薬 PDF https://www.s-boujo.jp>kihon>file

意外にも有機認定農薬の中にも硫酸銅のような劇物が含まれていることが分かります。

大事なのは、使用方法と使用する量（容量）です。人間の薬と同じですね。

使用する作物・散布する時期・希釈倍率など事細かくルールがあります。

そして、このルールを順守していれば、一般的に残留農薬は無く、万一人体に入っても、

ヒトが一生涯食べ続けても、健康被害は出ない1日摂取許容量は超えないとされています。

農協は所属する組合には出荷前に残留農薬試験を義務付けています。

万一、基準を超える残留農薬が検出されれば、直ちに出荷停止、結果が間に合わなく、

出荷されてしまったものについては、出荷履歴を追って市場や量販店・各所に連絡し、回収します。

ですから、一般的に農協を通じて市場に出回っているものは、残留農薬が無いことが大前提で、残留農薬は無くて当たり前なのです。

なら、これまで通りの農薬を使用した慣行農法と、有機農法は安全面において違いは無いのか？？

結論から言うと、農家の方が用法と容量を間違えない限りは、人体に危害を与えないという面では同じです。

ここでいう同じとは「ヒトの健康に対して、マイナスにならない」という面です。

ですが、野菜は自然界で育っています。そこは様々な生き物が存在し、互いに影響を与えながら存在しています。そこには、人間が分析できる・できないに関わらず、多くの有機物・無機物の受け渡しが存在しています。

農薬を使用することは、この生物同士の連鎖を断ち切ることです。そこには少なからず負荷が生じ、バランスを壊します。これが、農薬の一番の罪だと思います。

しかし、農作物も人間と同じで、常に健康というわけにもいかなく、時には風邪（病気）を引いたり、疲れて虫に対する抵抗力が無くなって、食べられたりします。

放っておくと、瀕死の状態なり、そのような状態でできた野菜は健康的とは言えません。

農薬を使わないで、健康的な農作物を育てられる時は良いのですが、残念ながら病気になってしまったときは、ズルズルと無農薬にこだわって放置してしまうよりも、必要最低限の農薬は使って、健康な農作物を育てた方が良いと考えています。

研究熱心な生産者の方々は、そもそも病気になりにくくするための様々なノウハウを駆使して取り組んでくれています。

そような、作物に対して真摯に取り組んでいる生産者の方々の中で、たまたま僕がお知り合いになれた生産者の方を紹介しています。

「より良いものを」「より美味しいものを」貪欲に探求されている生産者の方の作物を是非お試しください！！