野菜の硝酸態窒素について
- てんとう虫くん
- 11月3日
- 読了時間: 3分


「てんとう虫の畑」では、土壌の肥沃度の目安として、立命館大学のSOFIXの指標も参考にしています。
SOFIXでは、1g中に微生物が何個いるか(6億個/g以上で合格)と微生物がどのくらい、効率よく窒素を硝酸態窒素まで分解できるかを測定する項目があります。
有機物(タンパク質)は微生物によって、アミノ酸、アミノ酸からアンモニア態窒素まで分解されます。
このアンモニア態窒素は、更に亜硝酸態窒素になり、亜硝酸態窒素から最終的に硝酸態窒素になって、植物の根から吸収されます。
SOFIXの指標では、アンモニア態窒素から亜硝酸態窒素に41%以上分解できれば合格。
亜硝酸態窒素から硝酸態窒素へ70%以上分解できれば合格とされているので、撒いた肥料のアンモニア態窒素の28.7%以上を硝酸態窒素に分解できれば合格とされています。
上のグラフの1番目は、ピロール農法によって、微生物の活動が活発な僕の家庭菜園の分析結果です。撒いたアンモニア態窒素は、ほぼ100%硝酸態窒素に変換されます。
肥料の分解能力が高いので、窒素肥料は何回かに分けて少しずつ撒くようにしています。
これで肥料切れは起こらなく、また過剰な窒素は虫も呼ぶので、それを防ぐ意味でも、有効だと思います。
2番目のグラフは、僕の家庭菜園の隣の畑の土で、元々は僕の土地も、この隣の畑の一部でしたので、ピロール資材を撒く前の状態に近いと言えます。
微生物量も6億個/g未満で、アンモニア態窒素活性が55%、亜硝酸態窒素活性が23%なので、撒いた窒素肥料の12.7%しか硝酸態窒素になりません。
これはほんの一例に過ぎませんが、微生物の量と活動量が高くなければ、何を撒いても無駄になってしまいます。
微生物の活動が活発な作物には、葉の張り方や、作物の肌のツヤ、日持ちの良さなど幾つか特徴がありますが、分かりにくいときは、僕は生産者にSOFIXの分析を勧めています。
もう一つ注意しなければいけないのは、野菜の中の硝酸態窒素の量です。
アメリカでは、上限値の目安が設定されていますが、日本ではされていません。
小規模で、限られた面積の中で、年に何作も作付けされる日本では、当然、野菜の硝酸態窒素は高めに出ます。
吸収された硝酸態窒素は、身体の成長のために使用されていきますが、過剰な窒素は体内に蓄積されます。窒素過多な野菜たちを沢山食べると、今度は人間の体内で、ニトロソアミンという有害な物質が出来てしまいます。
これも微生物が活発な土で育った作物は、光合成も活発なので、基礎代謝が良いので、残留硝酸態窒素が低い傾向にあります。
こういった野菜や、作物をこれからも集めて紹介していきますので、よろしくお願いいたします!!


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