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お茶の残留農薬基準について

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最近、お茶の残留農薬基準について、気になる記事を見ましたので、僕も自分なりに調べてみました。

農林水産省で、日本のお茶の残留農薬基準と各国の基準を一覧にした表が公表されていますので、よろしければご覧ください。zannou_kisei-774.pdf

誤解のないように予め申し上げますが、お茶の残留農薬基準は他の野菜や果物と比べて高く設定されています。

これは、野菜や果物と違って、直接食べるわけではなく、お湯や水で抽出して飲むので、一度に大量に摂取する可能性が低いためとされています。


しかし、諸外国と比べると、やはりずば抜けて日本の基準が緩いことがよく分かります。

特に問題なのが、人体でも、脳への神経伝達を阻害したり、発達障害を起こす可能性があるとされている、ネオニコチノイド系農薬の基準値です。

ネオニコチノイドの一種、クロチアニジンは、日本では残留農薬が50ppm(1kgの中に50mg)以下とされていますが、EUでは0.7ppmと約70倍もの開きがあります。

しかも、ネオニコチノイド系農薬は、水溶性なので水に溶けやすいのです。

ネオニコチノイド系農薬については、下記のリンクに分かりやすく掲載されていますので、よろしければご覧ください。


JAS認定の有機農法では、使用してもよい農薬のリスト中に、ネオニコチノイド系の農薬は入っていないので、ひとまず安心ですが、この残留農薬リストを見て、お茶には実に多くの農薬が使われいることに驚きました!!


ちなみに、有機農法で使用できる有機認定農薬のリストはこちらをご覧ください。

これも驚きなのが、ネオニコチノイド系の農薬「ベニカマイルドスプレー・乳化剤」が野菜やイチゴなど多くの作物に有機農産物として使用できることです。

私たち消費者が期待している安心な農作物と、現実は乖離しているのではないかと疑問を抱いています。


「無農薬」は理想ですが、実際には蛾の幼虫を始めとする多くの害虫により、葉を食い荒らされされてしまいます。

無農薬を実現するためには、虫の食害に負けない強い品種の選定と、害虫の行動パターンを読んで、効果的に天然の忌避剤を散布するなど、ノウハウが必要です。


契約生産者である狭山茶の「田畑園」は、何十年も前から無農薬での栽培を確立させ、今も尚、より高品質なお茶の栽培を目指して、様々な取り組みを行っています。


お茶が持つフラボノイドや色素などは皆、害虫や過酷な環境から身を守るために作られます。農薬があると、お茶もなまけて、これらの有効成分を作るのに手抜きをしてしまいますが、無農薬だと必死に作り出します。

ですから、無農薬の作物は、農薬を使った作物よりも、栄養価が高く、美味しくなる傾向があります。


毎日飲む飲み物をお茶に変えるだけで、体質も変わってくると思います。

毎日飲むものだからこそ、安全で栄養価の高いお茶にしてみませんか?




 
 
 

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